君もクーと勝負してみようの回

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オマケ
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●君もクーと勝負してみようの回

ただのにらめっこの回。

描いてて一回ツボっちゃいました。

特にカイに、顔を近づけてん?なに?って言うところ。

ちなみにクーが想像した顔はアナゴさん。

この顔を引き立たせるために、顔が変わる前のクーは少しカッコよめに描きました。扉絵なんか特に。

いつもなら1ページ目と2ページ目の数コマは目がテンのクーにするところを、今回はしっかり描きました。

フリの為です。

今回は名前だけだったけど、なぜか春になると幻ちゃんが登場するな。

クーの顔は元に戻るのか⁈

乞うご期待!(絶対戻る。何事もなく。次シレッと通常通りのクーになってる。戻らないなんてただのオチの為のセリフだし。)

 

ちょっと前にはてなブログから過去のブログを振り返ってみませんか?みたいなメールがきた。

それで少し振り返ってみるともう4年以上描いてるんだな・・・

途中、長期間止まる事もあったけど。

まぁ描いてる間は真っ暗闇の地獄みたいな日々だったな。

まず描き始めてすぐにばぁちゃんが死んだ。

ばぁちゃんに何かしてやりたくて漫画を描き始めたのに、描き出してすぐに死んでしまった。

その後、一年後くらいかな、親父が急におかしくなった。

誰かに命が狙われてるとか、テレビから誰かが見てるとか盗聴されてるとか、嫌がらせされてるとか・・・まぁいわゆる統合失調症ってヤツで。

アレは本当に地獄だった。

その嫌がらせとか命を狙ってきてるのは近所の人だとか言い出してね。

少しでも目を離すと被害妄想で膨らみに膨らんだ怒りを持って、その人の所へ行ってしまいそうになる。

やたらと興奮してて焦燥感があって不安がって妄想を膨らませ、怒りとストレスを溜め続ける。全ては妄想なのに。

寝たと思えば急に飛び起きて怒鳴る。幻聴や妄想に対して。

そんな人間が家にいたら目を離せる訳がない。

俺も親父もほぼ寝れない日々。

やたらと音に敏感になって、少しでも本人にとって不可解な音が聞こえると嫌がらせされたと言い出すので音も出せない生活。

未だに脳裏に焼き付いて離れない地獄の日々だった。

長期更新が止まっていたのはこの時期です。

で、まぁ色々あってなんとか親父を精神病院に入院させる事が出来て、3ヶ月入院して帰ってくるんだけど、帰ってくる時がまた憂鬱で。

またあの地獄の日々が帰ってくるのかと思うと絶望だった。

そもそもこうなる前から俺と親父は普通の親子とは少し違った。

物心がついてから、俺から親父に話しかけたのは人生で2、3回だと思う。

トータル会話時間も2、3時間くらいじゃないかな。

というのも親父はとにかく酒癖が悪かった。

酔うと怒り、誰彼かまわずくだを巻いて絡む。

割とこの時から似たようなもんだったんだな。

そんなだから夕飯の時いつものように訳のわからないことで俺は怒られてた。

小学生時代の俺は本当になんの事か全くわからない事で怒られ続けた。

飯もろくに食べず部屋に逃げて泣きながら寝る。親父との夕食はだいたいそんな感じだった。

だから学校は楽しかったな。親父が絶対にいない空間だから。

学校大好きだった。

学校での俺を知ってる人がコレを見たらそんなだったの⁈と驚くだろうね。

 

そんなこんなで次第に親父とメシを食う事も無くなった。

それからはずっと互いに何か特別な事がない限りいっさい話す事はなくなった。

 

という訳で、元から苦手な親父が帰ってくるっていうだけで憂鬱なのに、おかしくなってさらに苦手になった状態で帰ってくる時の心境は絶望以外の何ものでもなかった。

 

でも帰ってきた親父はめちゃくちゃ大人しくなってた。

なんか一瞬で「あれ?これ大丈夫だ」と思えるくらい穏やかだった。

おかしくなる前の親父よりも穏やかだった。

そして心の中で大人しくなって帰ってきてくれてありがとうと感謝した。

その時、親父が元からこんな感じならもっと色々違ってだんだろうなと思った。

この時の親父が1番好きだった。

それから暫くは穏やかな生活を送っていた。

もちろん心の底からもう絶対大丈夫だとは思えなかったけど、それなりに落ち着いていた。

でも去年の春頃からまた少しおかしくなってきた。

急に認知症の症状が出始め、やたらと粗相をするようになった。

それと同時に動くのもしんどそうになっていった。

そして去年の夏。親父は死んだ。

 

死ぬ2週間前くらいから、さらに認知機能も低下して、少し統合失調症のような症状も出てきて、起き上がる事すらも精一杯になっていた。

最後はトイレから立ち上がれなくなって意識朦朧としていたので、抱き上げて外に出して、救急車が来るまで声をかけ続けた。

そして親父は救急車で運ばれてそのまま意識が戻ることなく翌日に息を引きとった。

 

なんか運命的な何かを感じたな。

もし親父がおかしくならなかったら、精神病院に入院中に死んでたら、俺は永遠に親父を恨んで生きる事になっていたかも知れない。

その時はなんかもう恨みなんかなくなってた。

とにかく大人しくなってくれてありがとう。

ちゃんと薬飲んでくれてありがとう。っていつも思ってた。

最後の最後に優しい親父と過ごせて本当に良かった。

とにかくなんか色々と濃い4年間だった。

本当に地獄のような道のりだった。

それでもなんとか描き続けてきたんだと思うと、お前なかなか頑張ったじゃんって少し自分で自分を褒めてやりたい気がしてくる。

 

この時の事を細かく書いたら一冊の本に出来るくらいだね。

大半は親父が妄想ではしゃいでた時の事になるけど。

タイトルは「がばいばあちゃん」ならぬ「ヤバいとーちゃん」だね。

それではまた。